キムチの辛さはどう決まる?唐辛子の種類と配合の秘密
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キムチの辛さは唐辛子だけで決まると思われがちですが、実は種類や量、発酵の進み具合によって大きく変わります。 この記事では、唐辛子の種類、配合による辛さの違い、そして自宅で好みに合わせる調整方法を解説します。
唐辛子の種類(韓国・日本の違い)
キムチに使われる唐辛子には種類ごとに特徴があります。
韓国産唐辛子
- コチュカル:細かく粉砕された唐辛子粉、鮮やかな赤色が特徴
- 辛味は中程度〜強めで、熟成すると旨味と調和してまろやかに
- 香りが強く、キムチ独特の風味を形成
日本産唐辛子
- 赤唐辛子の粉や一味唐辛子が使用されることが多い
- 辛味が直線的で、唐辛子本来の刺激が強く出る傾向
- 色味や香りは韓国産より控えめ
同じ量でも、韓国産か日本産かによって辛さと香りの印象が大きく変わります。
配合と熟成で変わる辛さ
辛さは単に唐辛子の量だけで決まるわけではなく、配合や熟成具合でも変化します。
- 粉の粗さ:細かい粉は全体に辛味が均一に広がる
- 糖分や果汁:りんごや梨を加えると辛味がまろやかに感じられる
- 熟成時間:長く発酵すると乳酸の酸味が加わり、辛さが和らぐ
- 他の調味料とのバランス:にんにく・生姜・魚介の旨味によって辛味が引き立つ
つまり、「辛い=唐辛子が多い」だけでなく、発酵度や材料の組み合わせで辛さの感じ方は変わるのです。
自宅で辛さを調整する方法
辛さを控えめにしたい場合
- 唐辛子の量を少なめにする
- 砂糖や果汁でマイルドに調整
- 発酵前に軽く味見してから調整する
辛さを強めたい場合
- 粉末唐辛子を追い足しする
- 熟成を短めにして酸味が少ない状態で食べる
- 唐辛子の種類を辛めのものに変える(韓国産コチュ粉でも辛味の強い品種を使用)
自宅での調整は、少量ずつ試すのがコツです。唐辛子の量だけでなく、果汁や砂糖のバランスも見ながら作ると、自分好みの辛さに仕上がります。