キムチに使われる食材一覧|にんにく・唐辛子・アミの塩辛の役割
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キムチは“発酵食品”というイメージが強いですが、その味と香りを生み出すのは、実は緻密に選ばれた食材の組み合わせによるものです。 この記事では、キムチづくりに欠かせない基本食材から、風味を大きく左右する副材料、アレルギーに配慮した代替素材までをわかりやすく解説します。
基本の食材(一覧と役割)
まずは、ほぼすべてのキムチに使用される“基本の材料”から説明します。
| 食材 | 役割 |
|---|---|
| 白菜・大根 | キムチのメイン。水分・甘み・食感を提供。 |
| 唐辛子粉(コチュカル) | 辛味・色味・香りの要。熟成中の風味を豊かにする。 |
| にんにく | 香りと刺激を与え、発酵を促す働きも。 |
| 生姜 | 辛味の深み、殺菌効果、後味のキレを補強。 |
| アミの塩辛 | 旨味の核。乳酸菌の活動を助け、熟成のコクを形成。 |
| 塩 | 野菜の水分調整、雑菌抑制、発酵環境を整える。 |
| 砂糖・水飴 | 乳酸菌のエサとなり発酵をスムーズにする。 |
これらは、韓国キムチ・日本式キムチともに基礎となる食材であり、特に唐辛子・にんにく・アミの塩辛は味の“芯”を作る3大要素です。
風味を左右する副材料
地域や家庭のレシピによって大きく変わるのが、この“副材料”です。添加するだけで風味がガラッと変化します。
りんご・梨(ペクスク)
- 自然な甘みとジューシーさを加える
- 発酵をやわらかくし、まろやかな味わいに
昆布・煮干し・かつお節
- 旨味とコクを付与し、深みのある後味に
- 出汁ベースのヤンニョムに使われることが多い
玉ねぎ
- 自然な甘味・香味を加える万能素材
- 熟成が進むとより旨味が増す
人参・ニラ・ネギ
- 色彩や香りのアクセントとして使用
- 野菜の甘さ・香りが加わり、食感も豊かに
副材料は特に家庭料理で差が出る部分で、料理人や家庭ごとに“自家製の味”が生まれます。
代替素材・アレルギー対応のコツ
キムチは魚介系の材料(アミの塩辛・魚醤など)を使うことが多いため、アレルギーを気にされる方、ヴィーガンの方に向けた代替方法も増えています。
アミの塩辛の代替
- 味噌:発酵の旨味を補える
- 昆布出汁+塩:旨味と塩味のバランスがとりやすい
- しょっつる以外の魚醤 → アレルギーがない場合に代用可能
にんにく不使用の工夫
- 生姜を多めにすることで香りのバランスを取れる
- 玉ねぎやりんごの甘みでコクを補完
唐辛子の代替
- 辛味が苦手な方向けにパプリカ粉で色の代用
- 爽やかさを強調したい場合は柚子皮を少量
最近は“魚介アレルギー対応キムチ”“ヴィーガンキムチ”などの需要も増えており、通販サイトでも選択肢が広がっています。 キムチは食材の組み合わせ次第で、無限にカスタマイズ可能な発酵料理です。